

生ローヤルゼリー
ローヤルゼリーには、3大栄養素であるタンパク質・炭水化物・脂質をはじめとして、人の健康に不可欠な必須アミノ酸(※)のすべてを含む22種のアミノ酸を主体に、各種ビタミン・ミネラルなど40種類以上もの栄養素がバランス良く豊富に含まれています。
各種ビタミン類については、ビタミンCを除いてはちみつの数十倍も含有。また近年、天然の物質としてはローヤルゼリーにしか存在しない特有成分「10-ハイドロキシ-δ-2-デセン酸」(以下デセン酸)も、その有用性で注目されています。
※人間の体内では合成することができず、食品から摂取しなければならないアミノ酸。
- ミネラル類:健康に不可欠な栄養素
- ・鉄 ・銅 ・亜鉛 ・マグネシウム ・マンガン ・カルシウム ・ナトリウム
・カリウム
・リン
- アミノ酸:人体を構成するタンパク等を合成する栄養素
- ・アスパラギン酸 ・グルタミン酸 ・セリン ・アルギニン ・プロリン ・チロシン
・グリシン ・アラニン ・シスチン ・タウリン ・β-アラニン ・γ-アミノ酪酸
- 必須アミノ酸:必ず食物から摂らなければならない栄養素
- ・ロイシン ・リジン ・バリン ・イソロイシン ・フェニルアラニン ・スレオニン
・ヒスチジン ・メチオニン ・トリプトファン
- ビタミン類:体調を整える栄養素
- ・ビタミンB1 ・ビタミンB2 ・ビタミンB6 ・ビオチン ・パントテン酸 ・ナイアシン
・葉酸 ・コリン
- 特有成分
- ・デセン酸(10-ハイドロキシ-δ-2-デセン酸)
- その地
- ・イノシトール

女王蜂(中央)と働き蜂
「濃厚なはちみつに似た淡黄色の柔らかいもの、その中から女王蜂の幼虫は誕生する」――古代ギリシャの哲学者アリストテレス(B.C.384〜B.C.322)は、その著書「動物誌」の中でローヤルゼリーについてこう記しています。はちみつとは色も味覚も異なるこのクリーム状の液体の中に浮かぶミツバチの幼虫が女王蜂へと成長することを知ったアリストテレスは、ローヤルゼリーそのものが女王蜂を生み出す魔法の鍵だと理解していたのです。ローヤルゼリーは、女王蜂が生涯にわたって食べる唯一無二の食物であることから、「王乳」とも呼ばれています。
同じ有精卵から孵化したミツバチの幼虫は、初期の約3日間はどの幼虫にもローヤルゼリーが与えられますが、その後は女王蜂となる幼虫のみがこのローヤルゼリーを与えられて育ちます。その結果、体の大きさは働き蜂の約2〜3倍となり、寿命は働き蜂の1ヶ月に対して3〜4年と30〜40倍も長生きします。また、毎日約1500〜2000個もの卵を産み続けることができるなど、女王蜂は働き蜂にはないさまざまな特徴と能力を持ちます。この驚異的な生命力を支えている栄養の宝庫が、ローヤルゼリーなのです。

生成された
生のローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、自然の状態ではごくわずかしか採取できません。ローヤルゼリーの原料となるのは、ミツバチが花から集めてきた花粉です。それを働き蜂が体内で消化・分解・生成し、下咽頭腺と大あご腺から分泌したものがローヤルゼリーです。こうして生成される生のローヤルゼリーは、乳白色のクリーム状の物質で、舌を刺すような酸味があります。
ミツバチは、次世代の女王蜂を誕生させる春から夏にかけて、女王蜂となる幼虫用の特別室をいくつも作ります。この王台と呼ばれる特別室に産み付けられた卵が孵化(ふか)すると、働き蜂はその幼虫の餌としてローヤルゼリーを分泌し、その王台の中に貯めていきます。
そこで養蜂家は、蜂の巣を女王蜂がいない状態にすると、働き蜂の幼虫(孵化後3日以内)にローヤルゼリーを与えて、新しい女王蜂を育てるというミツバチの習性を利用してできるだけ多くのローヤルゼリーを採集する技術を生み出しました。
ローヤルゼリーを蓄えた
人工王台
まず、隔王板と呼ぶ道具を使い、巣箱の中に女王蜂と隔離された場所を作ります。次に自然の王台を模したプラスチック製の小さな人工王台の中に孵化したばかりの働き蜂の幼虫を移し入れます。そして女王蜂と隔離されたところに人工王台の枠を挿し入れ、女王蜂として育てさせるのです。
人工王台にローヤルゼリーが貯まるまでの時間は48〜72時間。そこで、幼虫を取り除きローヤルゼリーを採取します。一つの王台で採取できるローヤルゼリーの量は約300mgというごくわずかな量。巣箱1箱につき50〜60個の人工王台をセットすると、1箱で1回あたりの生ローヤルゼリーの生産量はわずか15g程度です。
体重わずか0.1gにも満たないミツバチが生産するローヤルゼリーの量はとても少なく貴重なものと言えます。このようにローヤルゼリーは、生成の過程や成分など、はちみつとは全く異なります。